
【 耳の下が痛い 】この症状の原因は何かを詳しく解説

お身体のお悩み
コラム
【 耳の下が痛い 】この症状の原因は何かを詳しく解説
「耳の下が痛い」
「耳の後ろから首にかけてつっぱる」
このような症状があると、耳やリンパ節の問題だと思いがちです。
でも実は、首の横にある「胸鎖乳突筋」が、耳の下や耳の周囲の痛みに関わっていることがあります。
胸鎖乳突筋は、耳の後ろから胸元へ斜めに伸びる筋肉です。
耳に近い場所につながっているため、首の筋肉に負担がかかっているのに、
「耳のあたりが痛い」と感じる場合があります。
今回は、この筋肉の位置と働き、痛みとの関係、日常生活で気をつけたいことを詳しく解説します。
- 耳の下とつながる胸鎖乳突筋の位置と働き
- 首の筋肉が、耳の周囲の痛みに関わる仕組み
- 首に負担がかかる生活習慣と、受診・相談の目安
耳の下と関係する「胸鎖乳突筋」とは?
胸鎖乳突筋は、耳の後ろの骨の出っ張りから胸骨と鎖骨へつながる筋肉です。 首の左右にあり、顔を横へ向けるための機能があります。
主な働きは、顔を反対側へ向ける、首を横へ傾けるなど、頭や首の動きを支えることです。 例えば右側の胸鎖乳突筋は、顔を左へ向ける動きに関わります。 左右が一緒に働くと首を曲げる動きなどにも関わり、頭の位置に応じて役割が変わります。
注目したいのは、この筋肉の上端が、耳のすぐ後ろにつながっていることです。 「耳の下」と表現している場所が、実際には耳の後ろから首の付け根に近い部分であれば、 胸鎖乳突筋や、その周囲の組織が関係している可能性があります。
こんなお悩みはありませんか?
- デスクワークの後、耳の下から首が重だるい
- 振り向くと、耳の後ろから首の横がつっぱる
- スマートフォンを長く見た後に、首まわりが気になる
- 片側の首のこりと、耳周囲の違和感がある
- 耳の周囲だけでなく、首や肩にも張りを感じる
これらは首の筋肉との関係を確認することが大切です。 当てはまっても、胸鎖乳突筋が原因と判断できるわけではありません。
なぜ首の筋肉が、耳の下の痛みに関わるのか?
耳に近い、筋肉の付着部が痛む場合
胸鎖乳突筋に負担がかかると、筋肉そのものや、 耳の後ろにある付着部の周囲に痛みを感じることがあります。 首を動かしたときにつっぱる、長時間の作業後に重くなるなど、 首の使い方に伴って症状が変わる場合があります。
耳のすぐ近くにあるため、首の筋肉の痛みを 「耳の下が痛い」「耳の後ろが痛い」と表現することもあります。 痛む場所だけでなく、どんな動きや姿勢で変化するかを 確認することが、原因を考える手がかりになります。
筋肉の痛みを、耳の周囲に感じる「関連痛」
痛みは、問題が起きている場所だけに感じるとは限りません。 筋肉などからの刺激を、離れた場所の痛みとして感じることがあり、 これを「関連痛」といいます。
胸鎖乳突筋でも、刺激に敏感になった部分が、 耳の周囲などに痛みを響かせることがあります。 このような筋肉内の敏感な部分は「トリガーポイント」と呼ばれ、 胸鎖乳突筋と耳の後ろの痛みとの関連を示す症例もあります。
つまり、耳のあたりが痛くても、首の筋肉が関わっている場合があるということです。 ただし、関連痛の出方には個人差があり、 痛みの場所だけで筋肉の問題と決めることはできません。
押して痛むかを何度も確かめると、かえって刺激が増える場合があります。 首の前側や耳の下には血管や神経などもあるため、 深く押し込んだり、強くつまんだりして自己判断するのは控えましょう。
胸鎖乳突筋に負担がかかる原因
首の筋肉への負担を考えるときは、姿勢の見た目だけでなく、 同じ姿勢が続く時間や、作業環境、休憩の取り方も確認します。 次のような場面で症状が出ていないか、振り返ってみましょう。
画面をのぞき込む姿勢が長く続く
スマートフォンを低い位置で見る、パソコンの画面へ顔を近づけるなど、 頭を前へ出した姿勢が長く続くと、首まわりの筋肉に負担がかかることがあります。 胸鎖乳突筋も、頭の位置を調整する筋肉のひとつです。
「正しい姿勢」を意識して身体を固めるよりも、 画面を見やすい位置へ調整し、同じ姿勢を続けすぎないことが大切です。 作業に集中した後に耳の下や首が気になる場合は、作業時間との関係も確認してみてください。
顔を片側へ向けたまま作業する
横に置いたモニターを見る、テレビへ顔を向けたまま過ごす、 電話を肩と耳の間に挟むなど、首をひねった姿勢が続く場面にも注意が必要です。 左右で筋肉の使い方が偏り、片側の首まわりに負担が集中することがあります。
痛む側だけを揉むのではなく、 モニターや椅子の位置を変える、身体ごと向きを変える、 通話にはイヤホンを使うなど、負担が続く状況そのものを見直しましょう。
寝ている間に首が曲がった姿勢になる
朝起きたときに耳の後ろや首が痛む場合は、 枕の高さや寝姿勢が関係している可能性もあります。 高すぎる枕や、首を大きくひねった姿勢で寝ることが負担になる場合がありますが、 適した高さは体格や寝方によって異なります。
一律に「低い枕がよい」と考えず、 首が無理に曲がらず、楽に休めるかを目安にしてください。 起床時の痛みが繰り返す場合は、寝具だけで解決しようとせず、状態を確認しましょう。
日常生活で気をつけたいこと
首に負担がかかる時間を短くする
作業中はこまめに視線を上げる、立ち上がる、 肩や腕を楽に動かすなど、姿勢を変える時間をつくりましょう。
大切なのは、一つの姿勢を頑張って保つより、楽な姿勢へ適度に変えることです。 痛みが強まる動きは避けることが大切です。
耳の下や首を、強く揉んだり伸ばしたりしない
胸鎖乳突筋が気になるからといって、 耳の下を強く押す、筋肉をつかんで揉む、 首を大きく反らしながらひねるといった対処は控えましょう。 マッサージガンなどで首の前側や横を強く刺激することも避けてください。
「痛いほど効く」と考える必要はありません。 腫れている場所や、しこりのように触れる場所を揉むことも避け、 原因がわからない痛みは、まず医療機関などで確認することが大切です。
耳の下が痛いときには
耳の下には、筋肉だけでなく、リンパ節や唾液をつくる耳下腺などがあります。 耳や喉の感染に伴うリンパ節の腫れ、唾液腺の炎症や唾石、 あごの関節・歯の問題などでも、近い場所に痛みを感じることがあります。
- 発熱、赤み、腫れがある、または痛みが急に強くなっている
- 食事のときに耳の下が痛む・腫れる
- 耳だれ、聞こえにくさなど、耳の症状を伴う
- 口を開けづらい、噛むと痛い、歯が痛い
- しこりが残る・大きくなる、痛みが続く・繰り返す
首の動きや、日常の負担も合わせて確認
当院では、痛みを感じる位置や症状が始まったきっかけを伺い、 首の動かしやすさ、肩まわりの状態、仕事中の姿勢などを確認します。 胸鎖乳突筋だけを一律に揉むのではなく、 首の筋肉が症状に関わっている可能性と、どの施術が必要なのかをしっかりとご提案しております。
筋肉や身体の使い方へのケアが適していると考えられる場合には、
お身体の状態に合わせて鍼灸・整体などの施術をご提案します。
また、画面の位置や休憩の取り方など、日常生活で負担を減らすための工夫もお伝えします。
まとめ
耳の下や耳の後ろに感じる痛みには、
首の横にある胸鎖乳突筋が関わっている場合があります。
この筋肉は耳の後ろから胸元へつながり、
首を動かす働きに加えて、関連痛によって耳の周囲に痛みを感じさせることもあります。
痛みを感じる場所と、痛みのもとになっている場所は、必ずしも同じとは限りません。 耳の周囲だけでなく、首の動きや日常生活での負担にも目を向けることが大切です。
- 耳の下の痛みに、首の筋肉が関わることがある
- 強く揉まず、長時間同じ姿勢を続けない
- 腫れや発熱、続く痛みは医療機関で確認する
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